特別会計という日本の闇
日本の国家予算、主に公開される一般会計と、全体に対する特別会計が存在する。
年間予算のうち、特別会計は、規模が300兆から400兆と推計されており、一般会計の100兆円を遥かに上回る。
特別会計には、年金や社会保障費も含まれるが、その全体の総額に関して、公開されていない。
というより、誰も把握できていない。
2002年、一人の国会議員が暗殺された。
石井紘基議員である。
彼は、特別会計に関して、国会議員の持つ権利の一つ、国政調査権を駆使し、特別会計を調査していた。
そして、特別会計に関して、全貌を国会で追及し始めたあと、暗殺されたのである。
この特別会計には、官僚が作り出した、正に既得権益のスキームそのものが、含まれている。
役人が、天下りをして、一人1億円、中間の金を抜くために、特殊法人の関連会社を1万社、作り出している。
官僚の官僚による官僚のための政治。
内閣は、官僚組織に操られた、表面でしかない。
この、官僚による、既得権益スキームが残る限り、日本の適切なところへ、金が回ることがなく、一部の人間が利権を独占する。
これは、資本主義の頂点の勝ち組の絵とは異なり、大衆の目に触れることなく、着々と甘い汁を啜る図式である。
この構造を崩していかない限り、日本は衰弱していくだろう。
この30年間、日本は他外国に比べて、明らかに成長してこなかった。
それはなぜか。
一般的に、生産性が伸びれば、GDPは伸びるはずである。
この30年間、日本のGDPはほとんど伸びていない。
30年間の間に、インターネットが生まれ、携帯電話ができ、パソコンも進化し、明らかに生産性は良くなっているにも関わらずだ。
https://bkowasu.com/maruyama-ouen-saitama-1/
日本の経済、この30年間でですね、たった65%しか伸びてないんです。
世界経済は3倍以上伸びてるんですよ。隣の中国、33倍。ドイツは3.2倍。イギリスですら2.8倍。アメリカは3.9倍です。この30年間で圧倒的に、経済成長をしている国が多い。発展途上国でも、先進国であろうが関係ない、ほとんどの国が成長しているにも関わらず、日本だけ、成長していないことはないんですけど、1.65 倍、2倍にもなってない。
本当におかしいんですよこの国。
しかし、そのおかしいという事実が隠蔽されている。
メディアは既得権益側だ。
このままじわじわと国が弱って行くのを待てば良いのか。
否である。
どうせ自分が動いたところで…
そんな気持ちの積み重ねが、今の日本を支えてしまっている。
残念ながらね。
そんなんで本当に良いのかい?
自分達が生きてる国、人生に対して、そんな姿勢で良いのかい?
どうせ誰かがきっと何とかしてくれる。
そう思ってやいませんか。
甘い。
身体が病に侵された時、悪習慣を続けていれば治るわけがない。
悪習慣を正し、療養していかなければ、治るわけがない。
悪習慣さえ正せば、身体は自然に回復する。身体には自然治癒力がある。
それは国政も同じこと。
至る所に存在する、悪しき風習を正そうとしていかなければ、腐敗の一途を辿るのみ。
悪い風習、つまりは、既得権益の作り出した構造を破壊することは、自然に改善の方向へ向かうのである。
しかし、悪しき風習があるうちは、全体としての改善は期待できない。
だからこそ、既得権益を壊そうと考えること、そもそも、既得権益について知ろうとすること、これ即ちとんでもなく重要なことなのである。
いきなり全てを理解することは難しい。
徐々に知っていけばいい。
そして、知って、理解して、考えてみるといい。
自ずと答えは見えてくる。
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